徳洲会グループ
2024/08/26
来校機会創出し身近な大学に

湘南鎌倉医療大学(神奈川県)は、“地域に開かれた大学”を目指し、公開講座など各種イベントの開催に力を入れている。
その中心的な役割を担っているのが5月に設置した社会連携室だ。前田広室長(兼大学事務局長)は「本学は2020年4月に開学しましたが、コロナ禍のため地域の方に来校していただく機会を制限せざるを得ませんでした。昨年、新型コロナが5類に移行したこともあり、教員や設備など学内のさまざまな資源を活用した企画を立案、実施するため、設置しました」と説明する。
6月30日には、構内で地域防災をテーマに公開講座を開催。令和6年能登半島地震での災害医療支援活動について、NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)の隊員や行政職員などが報告、地域の方をはじめ70人超が参加した。
また、7月5日に実施した認知症サポーター養成講座では、これまで学生のみに限定していた参加対象者を、地元の鎌倉市在住・在勤者にまで拡大。学生たちとともに構内で受講した。「ぶらり散歩」も月1回開催。地域住民と学生・教職員の交流の場、健康づくり、災害への備え、研究フィールド開拓を目的としたイベントだ。
いずれの企画も教員が企画段階から参加。ぶらり散歩の企画メンバーの武井ますみ看護学科(老年看護学)助教は「教職員として地域のことを知るとともに、地域の方と話せる貴重な機会になっています」と意義を強調する。前田室長は「地域から親しまれる大学を目指します」と意欲を示す。
→徳洲新聞1453号掲載