徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)8月31日 月曜日 徳洲新聞 NO.1251 三面

仙台病院
研修医の教育を強化 WEB勉強会など環境整備

仙台徳洲会病院は2020年度、初期研修医が初めてフルマッチし4人入職した。新型コロナウイルス禍でも十分な研修ができるように、湘南厚木病院(神奈川県)の研修医カンファレンス(勉強会)にリモートで参加したり、新たにCV(中心静脈)トレーニングキットを購入したりし、研修環境を整備している。

今年度は初期研修医4人が入職(左から2人目が引地医師)今年度は初期研修医4人が入職(左から2人目が引地医師)
加藤部長(左)の指導下でCVカテーテル挿入を学ぶ研修医加藤部長(左)の指導下でCVカテーテル挿入を学ぶ研修医

研修医は当直で救急患者さんに対応するケースがあるが、新型コロナウイルス感染症の疑いがある場合、PPE(個人防護具)を身に付けることが必須。患者さんごとに着替えなくてはならないが、現場では複数の患者さんに同時に対応しなくてはならない時もある。また、各診療科を回るローテーション研修では、患者さんの受け入れ制限により、思ったような症例を経験できないケースが出ている。

こうした状況について、初期研修医1年目の引地智基医師は「コロナ禍では、ふだんと違うことを気にしながら研修を行うので大変です」と振り返るものの、「その一方で、病院側がいろいろ考えて研修環境を整えてくれるのはありがたいです」とうなずく。

同院の臨床研修センターは、勉強の機会を増やすために湘南厚木病院の研修医カンファレンスにリモートで参加できるように調整。これは月曜から土曜までの毎朝、湘南厚木病院の寺島孝弘・外科部長が講師を務める勉強会で、月曜は心電図、火曜は血ガス・電解質など曜日ごとにテーマを設定。仙台病院の研修医はWEB会議システム「Zoom」を活用し参加している。

他にも院内では、火曜朝に行う医局全体の勉強会に加え、加藤一郎・外科部長が主催する勉強会を週2回ほど実施。また、新たにCVトレーニングキットを購入し、研修医教育に役立てている。

引地医師は「大変な時期ですが、同期4人で情報共有し、協力し合いながら研修を頑張っています。研修開始当初に比べ、だいぶ動けるようになってきたと思いますが、まずは救急で少しでも力を付けていきたいです」と積極的だ。

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