徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)09月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1458 2面

日本医療マネジメント学会
徳洲会が存在感
35演題発表 沖縄勢が精力的

沖縄県のグループ病院は多職種が16演題を発表

沖縄ブロックの病院による16演題のうち、中部徳洲会病院が8演題と最も多く発表した。

同院の知念真梨・診療情報管理室職員は「看護部への患者教育記録のフィードバック」がテーマ。過去半年間の患者教育記録を調査し、結果を看護部の記録委員会で報告することで、わかりやすい記録に改善する活動を紹介した。

與那嶺淳・臨床検査部技師長(臨床検査技師)は「離職率軽減への取り組み―心理的安全性が高い検査室を目指して―」と題し発表。職員の個別面談などから浮き彫りとなった課題解決に取り組み、職員の満足度調査を行った結果、情報共有やミーティングの充実などで、信頼関係の構築と心理的安全性の担保に努めることが、離職防止につながる可能性を示唆した。

上地麻美看護師は「NEWS運用によるIHCA率の変化」がテーマ。NEWS(早期警告スコア)はバイタルサイン(生命兆候)から急変リスクを点数化するシステムだが、バイタルサインに変動を起こさない突発的な急変を予測するための仕組みづくりについて報告した。

玉城祐希・医師事務作業補助室職員は「当院整形外科における医師事務増員と働き方について」と題し、整形外科で医師事務作業補助者を2人増員した取り組みを紹介。全4人の配置を工夫したことで、従来の業務を維持しつつ時間外勤務を減らすとともに、新たな取り組みを始めることができたと強調した。

新城綾乃看護師は「A病院における転倒転落損傷レベル4の低減に向けての取り組み」をテーマに、転倒転落予防対策の改善を3つの側面(システム、教育、環境)からアプローチした取り組みを紹介した。

島袋静花・看護副主任は「外国人患児のサークルベッドからの転落事故予防に関する取り組み」がテーマ。外国人の患児やその家族への配慮として、入院時オリエンテーションのパンフレット、転倒・転落予防の注意喚起ポスターの英語表記版などを作成。新たな視覚教材を用いて付き添いの家族に統一した転倒転落に関する教育を実施していることなどを示した。

大城弘哉・放射線部係長(診療放射線技師)は「肺がんCT検診の件数向上」を発表。検診センター内に肺がん検診CT(コンピュータ断層撮影)の重要性を示したポスターを掲示したり、検査を案内するチラシを用意したりするなど、受検率の向上に努めていることを報告した。

新城剛・健康管理センター課長は「人間ドック・健診結果の作成期間」と題し、人間ドック・健診結果報告書の発送までに要する期間短縮について説明。判定医の増員など工夫しているが、目標に掲げる「3カ月連続30日以内」は実現できていない状況を示唆した。

同院以外では南部徳洲会病院が5演題、北谷病院が2演題、宮古島徳洲会病院が1演題を発表。沖縄県の病院以外では羽生総合病院(埼玉県)、千葉西総合病院、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、湘南藤沢徳洲会病院(同)、静岡徳洲会病院、榛原総合病院(静岡県)、宇治徳洲会病院(京都府)、八尾徳洲会総合病院(大阪府)、全南病院(同)、東佐野病院(同)、和泉市立総合医療センター(同)、出雲徳洲会病院(島根県)、福岡徳洲会病院が演題を発表した。同総会は6月21日から2日間開催。

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